新年から始まっているNHKの大河ドラマ「光る君へ」を見始めました。
平安時代、紫式部が主人公です。
この頃、貴族たちの間では男女問わず香りを身にまとっていたようです。第1回目の番組では岸谷五郎扮する藤原為時が正装をして出かけるシーンで、湿気でカビてしまっている着物を国仲涼子扮するちやはが香りでごまかしたというシーンがありました。
今でも馴染みのある名前は香木やお香でご存じの方も多いかと思います。沈香(ベンゾイン、バニラの甘さ、パチュリの苦み、シナモンの香りにミルラが加わったような奥深い香り)、白檀(サンダルウッド)、丁子(クローブ)、安息香(ベンゾイン)などの香りを粉末にして調合していたようです。
宮廷で使われていたと言われる伏籠(ふせご)は、ザルのような籠を香炉に被せ、その上に衣類を広げて十二単などに香りを焚きこめたそうです。「香りの本」松榮堂広報室
なんとも風情があり、時代の優雅さを感じます。
「源氏物語」や「枕草子」などにも空薫物(今でいうルームフレグランス)など物語の中に香りが登場してきます。
ドラマの中でも一瞬かもしれないシーンを見逃さないように楽しもうと思っています。